有鼻遺跡
top 有鼻遺跡 三田天満神社 心月院 金心寺 その他 編集後記

有鼻遺跡
■有鼻遺跡・有鼻古墳群

 有鼻遺跡には、後期旧石器時代に相当する地層は遺損しておらず、いずれの石器も後世の攪乱によって、原位置を遊離した状態で出土したものである。したがって、所属時期が同一であるという前提はない。
 有鼻遺跡で出土した縄文時代の石器のうち、有舌尖頭器は草創期のものである。尖頭器は時期を特定するのが難しいが、縄文時代後期以降の西日本では、ごく稀にあることから、石鏃とともに中期以前に属する可能性がある。
 有鼻遺跡の弥生時代集落は、弥生時代中期後半に限った短期間に営まれている。また、同一丘陵上に存在する周辺の高地性集落も同時期のものである。
 古墳群の築造時期は、第2号墳の範囲確認調査の際に墳頂および古墳を区画する周溝から6世紀前半の須恵器が出土しており、古墳群の築造時期の一端を示す資料と考えられる。第1号墳は大型の円墳、第2号墳はややいびつな円墳である。どちらの古墳の墳丘上にも石材の露出がみられないことから、木棺直葬墳群であると考えられる。

■場所


大きな地図で見る

実地メモ  この遺跡は大変発見しにくい場所にあり、探すのに苦労しました。その分見つけた時の感動はひとしおでした。残念ながら跡地を残すのみで建物らしい建物はありませんでしたが、現在は公園の一部として子供たちの広場として開放されているようです。

Copyright (C) 2011- http://sandashiryo.web.fc2.com/ All Rights Reserved. inserted by FC2 system